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劇団ぐるーぷ連

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劇団ぐるーぷ連 公演情報 ★朗読ライブは毎月第1月曜日に上演いたします★

第38回朗読ライブ後記

 第38回朗読ライブ後記

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  残暑お見舞い申し上げます。
  暦の上では秋ですが、まだまだ暑い日
  が続いていますので、熱中症などには
  十分お気をつけください。


  8月の朗読ライブは5日に
  「68年目の夏/命」と題して作品を
  お贈りしました。
  ライブには老若男女のお客様に来て
  頂き、一緒に平和について考える時間
  を共有できた事を嬉しく思います。
  ありがとうございました。



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 実広健士は
 三好達治「我ら戦争に敗れた後に」
 金子光晴「戦争」
 悲壮感に溢れた、それでも力強い
 詩を朗読してくれました。 

 美輪明宏「戦から 交響曲第二番 地獄」
 原爆投下直後の様子が生々しく語られ
 ドラムのシンバルを叩くという演出には
 ドキリとさせられました。

 
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 井上貴子は
 永六輔 「ここはどこだ」
 歌詞を独特の世界感で朗読。今も戦争は
 終わっていない、続いているのではと
 考えさせられました。

 向田邦子「ごはん」
 東京大空襲の様をここで見ているような
 錯覚におちいりました。

 そして、井上は長崎の出身。幼い頃に
 行った原爆資料館の様子、戦争の爪跡の
 様子を語り、平和の大切さを訴えました。


  
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 宮崎県の伝説は 「とろんとろん」川南町
 西南戦争の時に生まれた町。
 今回も実広健士の方言が生き生きとして、話に臨場感を与えました。
 戦いに出た兵士達の喉の渇きを湧き水が潤し、その水音から地名がついたとの事。

 野坂昭如「馬と兵士」
 前半を実広健士がそして、後半を井上貴子が朗読。
 松の根はオクタン価を上げるとして、重宝され、それを引っ張る馬も「お馬様」と
 呼ばれ、兵器とされていたそうです。その馬を世話する兵士の話。



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 実広健士は広島の出身。
 井上同様、幼い頃の体験談を
 話してくれました。
 草もない、虫もいない、そして、鳥もいない。
 緑は、かぼちゃだけだった。
 そんな話をした後、永六輔の「ここはどこだ」
 の一節を再び読み、それがとても心に
 沁みました。
 お客様もとても心を打たれた様で、大きな
 温かい拍手をいただきました。

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 ♪重いテーマにもかかわらず、
 足を運んでくださったお客様に
 感謝いたします。
 初めての方、久しぶりの方、
 いつもの方、外国の方
 様々な方と貴重な時間を過ごす事
 が出来ました。

 さて、来月は9月2日
 「文学に描かれた宮崎」
 をお贈りします。
 写真でも分かりますように
 素敵なチラシが出来ています
 ライフタイムの階段下、店内
 みやざきアートセンター
 にもありますので
 興味がある方はお持ち帰りください♪
 
by groupren | 2013-08-12 04:04 | ライブ後記 | Trackback

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